石岡ショウエイBlog『猫まみれ涙娘。』

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石岡ショウエイ漫画Blog:猫まみれ涙娘。

作家の端くれが、漫画やイラストで、エンタメ寄りの記事を書いております。

好きな漫画が実写化した時、彼は超大型巨人と化した/あなたの反応は?リヴァイなど、進撃の巨人キャラで

漫画家×小説家 映画×妄言

 本屋に行くと、コミックスの帯に見かける、「映画化決定!」という文字。

 アニメ?

 いや、実写化らしい。

 

 それが好きな作品だった時、人はどんな反応をしているのだろう。

 4パターンに大別して、『進撃の巨人』のキャラに当てはめてみた。

 あなたはどのタイプ?

 

進撃の巨人イラスト、実写映画化が決まったときの反応。アルミン、エレン、リヴァイ、ミカサ

 

 

好きな漫画の実写映画化が決定、その時あなたは?

「アルミン」タイプ

 好きな作品の実写化を、純粋に喜ぶ。

 自分が楽しむことはもちろん、漫画を読まない層にも、原作の魅力が伝わるであろうことに期待、うれしく感じる。

 

 これまでに、漫画原作の映画を観て、原作ファンとして失望した、裏切られた、と感じた経験がないのかもしれない。

 もしくは、つぎこそ大丈夫、という前向き精神。

 もしくは、低クオリティでも気づかず楽しめてしまう、ある意味、幸せなタイプ。 

 

 駄作という情報が広がっていても無邪気に、「いっしょに行かない?」と周囲を誘い、被害者を増やすことがある。

 

 

「エレン(巨人時)」タイプ

 好きな作品の実写化に、怒りだすタイプ。

 過去に、おおいに期待していた実写化作品が最低の出来で、ファンとして絶望感を味わった経験があるのかも。

 それ以来、実写映画化の報せには、悪い予感しかないのだ。

 

 原作ファンとして、聖典を汚すな、イメージダウンにしかならない、と憤りを禁じ得ない。

 見に行こうとしている者には、「絶対に行くな」と説得するお節介さもある。

 一方で、見に行った者ががっかりしていると、ちょっとした喜びを感じてしまう一面も。

 

 そしてディスク化したら、ダメだとわかっているのに、あえてそれを確認して、あらためて怒りだす。

 好きな作品にかぎらず、漫画や小説の実写化そのものに批判的になりつつある。安易な実写化を、駆逐してやりたい。

 

 

「リヴァイ」タイプ

 好きな作品の実写化に、おおきな反応は示さず、かといっても無反応でもなく、ひそかにため息をもらしているタイプ。

 映画業界の事情をそこそこ把握していて、レベルの低い実写化作品が量産されることにも、あきらめに似た感情で理解を示す。

 

 かつてはエレン・タイプ並みに怒りを感じることもあった。

 しかし、怒ることに、疲れた。

 成功作といえるものもあるようだが、自分の好きな作品に関しては、失敗作ばかり。

 

 行きたいやつは、行けばいい。 

 俺は、観ない。心の平穏を保つために…。

 座右の銘は、「原作と映画は別物」

 

 

「ミカサ」タイプ

 好きな作品の実写化に、ほほ笑んでいるのかと思えば、ほの暗い表情を浮かべたりと、なにを考えているのかわからない反応を示す。

 

 原作愛というより、原作者愛が強いのかもしれない。

 きっちり前売り券を購入するし、駄作であっても、失敗作という汚名がつけられないよう、何度も映画館に足を運んだり、ディスク化したら限定版まで買ったりする。

 

 評価する声があると、まだまだ、と欠点を示す一方、批判する声があると、こういういいところがある、と長所を訴えたりと、微妙に面倒くさい一面も持つ。

 

 

その他のタイプ

◆「ハンジ」タイプ

 観察対象は作品だけでなく、観客も含まれる。

 よって、ファンが怒りの声をあげるレベルでも、それはそれで盛り上がっているものとして楽しめる。

 3Dメガネはテンションが上がる。

 

 

◆「サシャ」タイプ

 映画館はポップコーンをおいしく食べる場所なので、映画の出来には無頓着。

 

 

好きな漫画が実写映画化したときの――

私の反応

 アルミン以外、見もしない段階から駄作という前提の感情を示していることに、選択肢がネガティブすぎるとお思いかもしれない。

 そこは私個人の、漫画の実写化は期待値を下げて望むべき、という姿勢が反映されているのかもしれない。

 

 私は、子供の頃はアルミン・タイプだった。

 製作の決定から公開までの期間をわくわくした気持ちで過ごす。

 実際に鑑賞すると、たとえ世間で駄作扱いされていたとしても、あらに気づくことなく、満足もしていた。

 

 しかし歳をとるにつれ、鑑賞中にがっかりすることが多くなる。

 多感な頃は、個人的には悪くなかったと思っていたはずなのに、周囲が、「最悪だった」なんて口をそろえるので、それに流され、いつのまにか自分も、低評価のスタンスになってしまうこともあった。

 

 結果として、映画化の報せを聞いても喜ぶことがなくなる。実写化は、観ずして失敗を確信するようになる。

 エレン・タイプを経ずして、リヴァイ・タイプになっていた。

 

 漫画の実写化ブームともいえる最近は、じつはアルミン・タイプに回帰しつつある。

 よほど製作者のやる気のなさや、業界の都合が露呈してこないかぎりは、スタッフの挑戦する気持ちを支持したい感じ。

 

 

世間の反応

  近年だと、それこそ『進撃の巨人』は、公開後も荒れたが、公開前から批判的な声が大きかった気がする。

 主人公である、エレン・タイプが多かったイメージ。

 日本の特撮技術で描写できるはずがない、といった意見を目にすることが多かった。

 

 実際の出来は、特撮に関しては、大方の予想を超えていたのではないだろうか。

 それ以外の点に批判が集中したのは、なんとも皮肉的である。 

 

     *

 

 その後の 『テラフォーマーズ』は、リヴァイ・タイプが多かったイメージ。

『進撃の巨人』でエレン(巨人)になった層が、そのままリヴァイ化してしまった印象。

 トレイラーを観ていろいろ察し、苦笑しながらハンジ化した層もけっこういた気もするが…。

 

 とはいえ、実写化がかならず失敗するわけでもないのは、いわずもがな。

 最近だと、『ちはやふる』『アイアムアヒーロー』なんかは、支持率の高い作品だった。

 

 成功と失敗を分けるものがなんなのか、どうすれば成功率を高めることができるのかは、私には考えが及ばないが、アルミン・タイプが、アルミンのままいられる作品の割合が増加することを祈る。

 

     * 

 

 議論を巻き起こしそうな実写化作品は、今後もたくさん控えている。

『鋼の錬金術師』『無限の住人』『東京喰種(トーキョーグール)』『銀魂』『BLEACH』などなど。

 現在の私はアルミンなので、純粋にわくわくしている。

 

 が、『ジョジョの奇妙な冒険』の実写化が確定したなら、私も初めて、エレン(巨人)化してしまうかもしれない……。

 

 

【追記】

 ジョジョの実写化、確定しましたね。

 私はいまのところ、アルミン状態をキープ。

 

 

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