石岡ショウエイBlog『猫まみれ涙娘。』

石岡ショウエイ漫画Blog:猫まみれ涙娘。

作家の端くれが、漫画やイラストで、エンタメ寄りの記事を書いております。

字幕派、吹替派どっち?/『スタンド・バイ・ミー』体験漫画

ホエン・ザ・ナーイッ、ハズ・カームッ、

ほにゃら~らら~、ららら~……♪

(『Stand By Me 』Ben E. King)

スタンドバイミーっぽい体験をしたときの漫画:石岡ショウエイ

 

 帰宅後、親にこの話をしたら、校則で禁じられている、ひとりで町外に出たことがばれてしまい(当たり前だ)、こっぴどく叱られた。

 

 さらに翌日、なぜかこの体験を追体験したくなり、ふたたび自転車をこいで、現場に向かった。

 なにもあるはずがないと考えていたが、青年が転倒した現場を発見することができた。

 血痕があったのである。

 当時の私は、ぞっとしつつも、その「ぞっ」という感覚が、どこか気持ちよかったのを覚えている。

 

 

『スタンド・バイ・ミー』ってどこが面白かったんだろ

 あの映画を観たのは、中学のころだったろうか。

 自分自身がまだまだガキなのに、懐かしい思いに浸れる感覚があった。

 過去に照らし合わせて、現実の悲しさ、わびしさを再認識するという、大人にならないとわからないはずのものが、わかるような気がした。

 

 実際に大人になると、その感覚は間違ってなかったことに気づく。

 ガキの頃のキャラクターが、残っていたり、消えていたり。

 ガキの頃の力関係が、残っていたり、逆転していたり。

 

 映画『スタンド・バイ・ミー』は、まるで自分の過去を見ているかのように、心の中にうずくものを感じさせる。

 

 

『スタンド・バイ・ミー』のタイトルが『ザ・ボディ』だったら…

 本作は、スティーブン・キングの小説『ザ・ボディ』を映像化したものである。

 ボディ、とは、「死体」のこと。

 

 少年たちの冒険のきっかけとなる重要な要素だが、それはきっかけにすぎず、テーマではない。

 原題のままだったら、鑑賞前にサスペンス色を強く感じてしまい、内容とのギャップに、鑑賞後の感想は変わってしまったかもしれない。

 

 小説のタイトルは、「ザ・ボディ」でよかったとは思う。

 引きの強さは、「そばにいて」よりも、「死体」のほうが上だろうし、作品のテーマをタイトルで主張するのは、作家として恥ずかしい。すごく恥ずかしい。

(原作未読なので、テーマがそもそも違うのかもしれないが)

 

 映画のタイトルの重要性については、洋画の日本版タイトルが、どのように「改変」されているのか、まとめ記事を書いているので、ぜひそちらもご覧ください。

 

     *

 

 スピードワゴンの小沢一敬が、かつて流行った「あるある探検隊」のリズムでやったネタに、私が猛烈にウケたものがある。

「死体を・探しに・森へ行くッ。あるある探検隊ッ、あるある探検隊ッ♪」

 脳内で『スタンドバイミー』のワンシーンのように映像化された。

 

 

「字幕」「吹替」だけでなく、吹替の中にも選択肢を

 洋画談義において、「字幕派、吹替派?」なんて選択を迫られたことがある人は多いだろう。

 字幕派のほうが本格派、みたいな印象もあるが、私は、「どっちでもいい派」である。

 

 作り手の意図が正確に伝わるほうを選ぶべき、という意見に押しつぶされそうになるが、私としては、おもしろいほうを、観たい。わかりやすいほうを、観たい。

 よって、吹替がふさわしいときもある。絶対にダメなときもある。

(コメディは吹替だとキツいことが多い印象)

 

 洋画の吹替は、「ソフトに収録されているもの」と、「テレビで放送されるもの」では、配役が異なっていることがある。

「放映権」と「著作権」の違いといった、大人の事情で起こることだ。

 

『スタンド・バイ・ミー』の以下のバージョンのソフトには、過去のテレビ版の吹替も入っている。

 テレビ放送で洋画になじんだので、こういうのはありがたい。

 


吹替洋画劇場 コロンビア映画90周年記念『スタンド・バイ・ミー』デラックスエディション(初回限定版) [Blu-ray]

 

『スタンド・バイ・ミー』はソフト版の吹替も二種類作られていて、このパッケージには、両方入っている。つまり、計三種の吹替が見られる。

 

 字幕と吹替では、作品の印象が変わってしまうのは当然のことだが、吹替声優によっても印象が変わることを、見比べて検証するのも楽しいかもしれない。

 

     *

 

『ダイ・ハード』シリーズは、アクションだけでなく、ブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーンのキャラクター性も重要。

 よって、『ダイ・ハード4.0』は、字幕版、野沢那智版、樋浦勉版、の明白な違いが、あらたな魅力につながった。

 


ダイ・ハード4.0<特別版> [Blu-ray]

  私がなにを言ってるか、わからないかもしれないが、野沢那智が演じるブルース・ウィリスは、ブルース・ウィリスよりも、ブルース・ウィリスっぽい。

 

     *

 

 大作映画に見られる「芸能人吹替版」は、たびたび批判の対象になるが、私は、劇場では字幕で観るのでスルーできる。

 が、吹替でだらだら観ることが多いソフト版にはぜひとも、「プロ声優吹替版」も入れていただきたいものだ。(お値段据え置きとはいかないだろうが)

 

 演技もまだままならない頃の女優がやっているときはずっこける。

「声のみ」の出演者を「ルックス」で選んでどうするんだ!

 


プロメテウス [Blu-ray]

 

 上記のリンクに、他意はない。

 好きな映画なんで貼ったんですよー。

(担当女優なみの棒読み。今ならもっとうまいとは思うのだが…)

 

 

◆記事終わりの連載4コマ

『ペットボトルくん』その95

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Q:ぺっちゃんって何ミリリットルのボトルなの?

A:あやふや